無邪気な子供と五月蠅い子供

先日、とある行列に並ぶ機会がありました。

行列には鉄の柵で区切りが付けられていたのですが、そこに一人のちびっ子が近づいていきました。

何をするのかと見ていると、その子はいきなり鉄の柵を舐め始めたのです。

その子の母親は止めようとしているのですが、その子はただ静かに鉄の柵を舐め続けていました。

最終的にその子は母親に抱きかかえられて止められたのですが、その後は特に何をするでもなく、ずっと静かに並んでいました。

子供らしい不思議な行動となぜ止められるのか分からないとでも言いたげな表情に行列の中でとても癒されました。

一方、同じ行列の中にまた別の、少し年上の子がいました。

こちらはただただ叫び声を上げ続けていましたが、母親はまさに我関せずといった形でした。

見るに見かねた周りの方が注意をするのですが、そういう時に限って母親がその大人に当たり散らすのです。

最終的に誰も止めることなくその子は走り回りつづけていましたが、当然というべきか転んでしまいました。

途端にその子は泣き出すのですが、周りの大人ももう手出しはしません。

母親は周りに薄情だなどと喋っていましたが、自業自得というものでしょう。

この二人はどちらも同じ子供だというのに、行列の中での行動がまるで違いました。

むしろ小さい子の方が静かにルールを守っていたのです。

この二人の差は一体どこからきているのでしょうか。

私は、やはり母親からだろうと考えています。

片やきちんと叱る親、片や転ぶまで何もしないで甘やかす母親では当然の差だろう、と思います。

子育ては地域で、と語る現代において、私は薄情でしょうか。